茨城の地酒一資料考


茨城郷土の地酒概要


県北部に阿武隈高地と八溝山地が延び、その南端には筑波山が立ち、周辺には常陸台地が広がる。

気候は太平洋岸式で冬は晴天の日が多いが、山間部は雪も多い。

平坦な台地が多いため耕地率は全国で最高である。特に筑波山を仰ぐ常陸台地は有数の畑作地帯を生成する。

また、八溝山麓を源に日立市で太平洋にそそぐ久慈川水系。

那須岳を源にひたちなか市と大洗町の間で太平洋にそそぐ那珂川水系。

筑波山を中心として、笠間・岩瀬盆地の以南の筑波山水系。

県南部の利根水系。さらに

利根川の支流ながら県西の酒造地帯をめぐる鬼怒川水系。

良質な軟水の5つの水源に恵まれ、寒冷な気候を持つわが茨城は、酒造りにとっては適した地といえよう。

近年「山田錦」「渡舟」「五百万石」などの酒造好適米を契約栽培するお蔵も出てきている。協会10号酵母発生の地でもあり、その酒質は端麗(淡麗ではない)辛口型のやさしくすっきりした香味をもつ。酒蔵数は約70の関東最多であり、1000石(一升瓶換算で約30000本)程度の小さなお蔵が全県下に点在する。それぞれが独自の路線で個性的なお酒を醸している。

一例をあげると、一切の火入れをしない生酒にこだわり、地元最優先で端麗型の定番になりうる呑み飽きのこないお酒を造るお蔵。

花から採取した酵母を使いいわゆる香りが高いフルボディーの重量感がある酒を醸すお蔵。

軟水の特徴を生かし独特の二段仕込みで淡麗辛口の粋な酒を造るお蔵。

米を磨き人を磨きそして酒を磨き、いろいろなお酒を呑まれた方が最後に行き着く濃醇辛口の酒を醸す蔵。

海沿の立地を生かしミネラル豊富な硬水で米の旨みを最大限引き出したお酒を造る蔵。

香の吟醸から味の吟醸へ変化を遂げた蔵。

女性ならではの繊細さで、わずかな変化も僅かな変化も見逃さず薫り高い吟醸酒を醸す蔵

関東甲信越や全国の新酒鑑評会で最高の栄誉を受けることは勿論、世界規模で行われるIWCインターナショナルワインチャレンジで特別な酒ではなく一般に流通しているお酒で見事金賞受賞した蔵など、本当においしいお酒がたくさんあります。

ちゃぶ台に手をついて安酒を煽る最後には一緒に飲んでいる人と殴り合い
翌日は二日酔いで頭がガンガン 良いイメージは付きませんよね

ワインと比べ印象が悪い場合が多いと思われる日本酒、確かにそういった時代もありました。食前に適す酒、食中に適す酒、食後に適す酒、茨城自慢の特産品お料理と共に楽しんでいただきたいと思います。


地日本酒の香味特性別4タイプ分類

香味の特性は
香が高いか低いか
味が若々しいか濃醇か
の二つの軸で4タイプに分類できます

A 葷酒 香りの高いタイプ 典型的に華やかな香りを持つフレーバータイプ
  特徴 色調は淡い 香味成分が高い 華や果実に例えられるような華やかな香りを持つ 味わいは清涼感があり 飲み口は総会
      華やかな含香が高い 旨味成分は比較的少ない
      主に純米大吟醸 大吟醸 純米吟醸 吟醸 が該当する 精白度が高く低温発酵され吟醸酵母を採用したようなタイプに
      なる 生酒 本醸造 特別純米 特別本醸造 に表示をされている酒の中にも該当するものが存在する
 適した飲用温度帯 
      清涼感のある香味が特徴的で冷やすことにより爽快さが冴えるがあまりにも冷やしすぎると持ち味である華やかな香りが感じにくくなり
      酸味や苦味などの刺激的要素が特出したりと特性が生かせない場合があるので注意が必要である 
      具体的には 8度から12度前後

B 爽酒 警戒で滑らかなタイプ 日本酒としては最もシンプルなライトタイプ
  特徴 色調は極めて淡い 石清水の如し 香りは控えめでシンプル みずみずしい果実や菜類に例えられるような
      さわやかな香りを持つ 味わいはシンプルで爽快フレッシュな飲み口を持ち 切れの良い後味を持つ旨味成分熟成感は少ない
      主に 生酒 生貯蔵酒 生詰酒 低アルコール酒が該当する 加熱殺菌処理を行わす(もしくは回数が少ない)熟成期間の短いタイプ
      タイプの事になるが 爽快で滑らかな味わいを生み出す要素はこれら以外が関与する部分も多くみられる 本醸造 純米 
      特別本醸造 特別純米 純米大吟醸 大吟醸 純米吟醸 吟醸 普通酒 とさまざまな表示をされたものが存在する
 適した飲用温度帯 
      このタイプの性格上しっかりと冷やすことで特製が生きる 味わいの成分中に刺激的な要素が少ないため冷やしすぎて
      もこれらの要素が特出することはない 
      具体的には 5度前後        

C 醇酒 コクのあるタイプ もっとも日本酒らしいコクと厚みをのなえた旨口タイプ
  特徴 色調はやや濃く 粘性 厚みがある
      派手さ 強烈さは無いものの重厚でふくらみのある香りが主体となる 原料の米そのものを想像させる香り 穀物 木香 乳製品のよう        な香りが ボリューム感を醸し出す 味わいは強い 甘味 酸味 苦味 旨味 それぞれの要素の骨格がはっきりしている
      中でも旨味の多さが特徴的で コクのある味わいの持続性が高く余韻も長い
      主に 純米酒 本醸造酒が該当する 特に生酛 山廃系の酒母を使用し熟成期間をある程度長めにとったタイプの事になる
      純米吟醸 吟醸 特別純米 特別本醸造 などの表示をされたものの中にも該当するものがある
 適した飲用温度帯
      飲用温度帯が最も広く 温度の違いによってさまざまな変化を見せるタイプである コクと旨味成分をしっかり持つことが特性であり
      この要素を生かすことがポイントになる 旨味のふくらみが映えるやや高めの温度設定が好ましい 
      お燗をするのに最も適したタイプと言えよう
      具体的には 15度から20度 40度前後   

D 熟酒 熟成タイプ 熟成による芳醇さ重厚さを持つタイプ
  特徴 色調は非常に濃く 琥珀色褐色を帯びる とろりとした強い年デイを持つ 香りは非常に力強く複雑で独特の個性的な成分を持つ
      スパイス 干した果実 樹木 香材 など様々な香りに例えられる 味わいは非常に個性的で濃い とろりとした重厚な飲み口で
      存在感の強い練れた甘味 酸味 苦味 旨味がはっきりと感じられる 味わいの存在期間が非常に長く深みがあり芳醇 老香成分が
      多い
      主に 古酒 秘蔵酒 長期熟成酒が該当する 低温または常温で長期の熟成期間を経たもの アミノ酸成分が非常に
      多いもの アルコール度 酸度 糖度が高いもの 活性炭処理をほとんどしていないもののことになる 
      中には純米本醸造表示のものでもこのタイプに該当するものがある 
 適した飲用温度帯
      軽快な酒質なものから重厚なものまでとさまざまであり それぞれに温度設定が異なる 住戸な旨味成分を持つものほど高めの設定を
      考えればよい また非常に個性的なタイプ大きく嗜好が分かれる傾向がみられる 好まれる方なら旨味が十分映えるような
      高めの温度設定をし あまり好まれない方ならやや低めの温度設定をすると強い香りとうまみを抑えてやるとより飲用しやすくなる
      燗にして酒質が映えるタイプも見られるが 温度が高すぎると香味のボリュームが強調されすぎる場合があるので
      通常の燗よりは低めの温度設定を心掛けたい
      具体的には15度から25度

日本酒学講師 認定証

日本ソムリエスクール古山校長と